ROOM [Web3D]
2024 | WebApplication
Overview
2024年度国立音楽大学冬期受験準備講習会にて、コンピュータ音楽研究室に要請され上演されたインスタレーション作品に付随するサブコンテンツとして開発、実装、公開した。企画は同研究室非公認コミュニティ「オカルト研究創造会」によって行われた。 本作品はWeb2Dバージョンと同様に、メインコンテンツ体験の前段階、いわば「前日譚」として設計されている。作品内では、メインコンテンツのVR モードにおいて、その空間の「住人」として扱われる体験者と、イマジナリーフレンドとして振る舞う物理オブジェクト(ぬいぐるみ、テレビ、トイピアノなど)との対話を鑑賞できる。このプロローグ的体験を通じて、体験者がこの物語の世界観をあらかじめ把握し、メインとなるインスタレーション作品への理解と没入をスムーズに深められるよう意図した。さらに本作では、体験空間を3D化することで、体験者に対して一層強い探索感と共感覚の刺激をもたらすことを目指した。
Process
本作では、メインコンテンツで使用される物理オブジェクトを3Dキャラクターとして登場させている。そのため、各オブジェクトをLiDARスキャナを搭載したスマートフォンで撮影し、PLY形式の3Dデータとして取得したほか、Monster Mashなどのモデリングツールを用いてGLB形式での出力も行い、3Dモデルとして扱えるようにした。これらのモデルには、Blender上で簡易的なアニメーションを加え、あたかも生命をもつ存在のように振る舞う表現を施している。 さらに、ユーザーが特定のオブジェクトに近づいた際には、BGMのモティーフに変化が生じたり、各オブジェクト固有の効果音が再生されたりするなど、インタラクティブなサウンド変化を取り入れた。これにより、前作よりも、作品への没入感がより強くなることを図った。 実装には、ブラウザベースの3DゲームエンジンであるPlayCanvasを採用した。ユーザーインターフェースは、マウスカーソルの移動とクリックのみで完結する設計とし、誰でも直感的に操作できる鑑賞体験を目指した。